香川県防衛協会の設立経緯について

 昭和38年当時、自衛隊は国土防衛と国土保全のため、日夜懸命なる努力を重ね着々と成果をあげていた。しかし隊は創立して日も浅く戦時中の軍国主義の反動もあり、自衛隊に対する国民の理解と支援は不十分なところであり、時には自衛隊員に「税金泥棒」と非難する者までいた。
 このような自衛隊に対する国民の認識の状況下、国民の一員として国を守るための自衛隊の良き理解者として自衛隊員を激励支援し、香川県民の防衛に対する理解の向上をはかるべきだとの機運が起きてきた。その情勢の中で四国電力株式会社社長中川以良氏がリーダーシップを発揮し松平公益会理事高橋担氏、四国電工株式会社常務取締役眞鍋昭恵氏らと相談の上、地元経済界の方々の協力を頂き、香川県防衛協会発足のための設立準備が行われた。その後、発足のため当時善通寺部隊を管轄する広島第13師団ならびに香川地方連絡部と密接に協議をし、設立の事務局を担った四国電力株式会社秘書課石原楠男氏、直野次郎氏が香川地方連絡部緒方氏らと連絡の上、発足会の取りまとめにあたった。
 そのような経緯を経て、昭和38年12月13日、別紙香川県防衛協会設立趣意書の趣旨で、玉藻公園被雲閣にて設立総会を開き、香川県防衛協会が発足し初代会長に中川以良氏が選任された。発足時の会員は149名であった。

香川県防衛協会会則

第1章 総則
(名称)
第1条 本会は香川県防衛協会と称し、事務所は高松市におく。
(目的)
第2条 本会は国土防衛に寄与するため、防衛思想の普及並びに自衛隊の健全な育成発展 に協力することを目的とする。
(事業)
第3条 本会は前条の目的を達成するため、自衛隊香川地方協力本部と緊密な連絡の上、 下記の事業を行う。
(1) 防衛に関する認識を高揚する事業(講演会、映画会、音楽会、部隊見学、機関誌 パンフレツトの配布等)
(2) 自衛隊及び協力団体の行事等に対する協力
(3) 自衛隊退職者の就職援護に対する協力
(4) その他本会の目的達成に必要な事業

第2章 会員
(会員)
第4条 本会の会員は、本会趣旨に賛同する法人、団体及び個人とする。
(会費)
第5条 会費1口の金額は次のとおりとする。
(1) 法人・団体 年10000円
(2) 個人     年5000円
毎年7月に収納する。ただし、新規加入者の会費は入会の際臨時収納する。
第3章 役員
(種別)
第6条 本会に次の役員をおく。
(1)    会長1名
(2)    副会長若干名
(3) 常任理事若干名
(3) 理事35名以内
(4) 監事3名以内
(役員の選任)
第7条 本会の役員は総会において選出する。
(役員の任務)
第8条 本会の役員は次の任務を行うものとする。
(1)会長は本会を代表し会務を統括する。

(2) 副会長は会長を補佐し、会長事故あるときはその職務を代行する。
(3) 常任理事は会長の命を受け、常に会務を執行する。
(4) 理事は会長の命を受け会務を掌理し、本会決議の実行にあたる。
(5) 監事は会計及び事業を監査する。
(役員の任期)
第9条 本会の役員の任期は2年とする。
ただし、再任を妨げない。役員は任期満了後も、後任者が就任するまでは引き続きそ の職務を行うものとする。欠員により補選された役員の任期は前任者の残任期間とする。
第4章 名誉会長•顧問等
(名誉会長•顧問•相談役)
第10条 本会に名誉会長•顧問及び相談役をおくことができる。
(1) 名誉会長は総会において推薦する。
(2) 顧問及び相談役は、役員会の議を経て会長が委嘱する。
(3) 顧問及び相談役は、会の目的達成に必要な事項について会長の諮問•相談に応ず る。
第5章 事務局
(事務局)
第11条 事務局は、本会の事務を処理するため、会長の指定する場所におく。 事務局長は、理事の中から会長が指名する。
第6章 会議
(会議)
第12条 本会の会議は総会及び役員会とする。総会は定期総会及び臨時総会の2種とす る。定期総会は通常毎年6月これを招集し、事業及び会計報告をなし、事業計画及び年 度予算の承認のほかに重要事項の審議を行う。臨時総会は必要により会長がこれを招集する。役員会は必要に応じ会長がこれを招集 し、必要事項を審議する。
(議長)
第13条 総会の議長は出席会員の互選により選出する。役員会の議長は会長がこれにあたる。
(議決)
4 第14条 会議の議事は出席者の過平数で決し、可否同数のときは議長がこれを決する。
第7章 会計
(事業年度)
第15条 本会の事業年度は毎年4月1日に台まり、翌年3月31日に終わる。
(収入)
第16条 本会の経費は、会費その他の収入をもってあてる。

第8章雑則
(会則の変更)
第17条 この会則の変更は総会の決議による。
(施行期日)
第18条 この会則は昭和38年12月13日から施行する。
附則(第6次改正)
この会則(第5条会費•収納時期の改正)は平成7年7月5日から施行する。 ただし、新会費の適用は、平成8年4月1日からとする。
附則(第7次改正)
この会則(第6条理事の定数枠改正)は、平成8年7月5日から施行する。

香川県防衛協会表彰内規

主要事業(年度事業計画から)

1 加入団体
・ 全国防衛協会連合会
・ 四国防衛協会連合会
・ 英霊に答える会
2 広報
・ 自衛隊高松定期演奏会
・ 「防衛協会かがわ」発行
・ 防衛関係機関紙へ記事投稿
3 慰問
・ 災害・PKO等派遣部隊慰問
4 自衛隊記念行事等への参加
・ 記念行事(14旅団・15普通科連隊・香川地連)、入隊式(善通寺)
・ 入隊・入校予定者激励会(高松)
・ 入港歓迎懇親会主催、善通寺駐屯地納涼祭、定期演奏会
5 広報業務
・ 自衛隊高松定期演奏会主催、カレンダー作成協賛
6 部隊研修
・女性部研修
・ 青年部研修
・ 部隊研修旅行
7 就職援護業務
8 募集業務事業
9 総務業務事業
10 防衛講演会
・ 女性部役員会・防衛講演会
・ 青年部総会等・講演会
11 連絡会議
・ 部隊等長と協力団体長連絡会議主催
12 慶弔
・ 友好団体総会等参加(父兄会・隊友会・地連)
・ 慰霊祭等参加(護国神社・掃海殉難者・殉職隊員等)
13 役員会・例会
・ 役員会
・ 女性部役員会
・ 青年部役員会・例会
14 総会
・ 定期総会
・ 懇親会
・青年部総会
15 諸会議
・ 全国防衛協会連合会(定期総会・理事会・評議員会・女性研修会・青年研修会)
・ 中国・四国自衛隊協力団体長会議出席